湯原神社の式三番(一)




 湯原神社は佐久市(旧臼田町)湯原にあり、祭神は山の神である大山祀神(おおやまづみの)と建御名方の命および事代主命である。
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 「湯原神社の式三番」は同神社の秋祭であり、現在では九月の最終日曜日の午後一時半より境内 の間口九間、奥行五間の専用舞台で行われる。何年ほど前より行われているのかは定かでないが、 面箱をいれる箱に貼られた紙に墨書で宝暦七年(一七五七)とあり、この年から始まったのではないか と一般的には推定されている。

 しかし別の古文書には「享保十乙巳年マデ揉致、翌年ハ新大夫トナリ 右行事ハ揉相止・・・・・・」とある。これによると奉納をつづけてきた式三番は、それまで演じてきた 翁太夫が亡くなって新翁太夫となったと解釈できる。

 奉納を続けてきた式三番は享保十一丙午年 (一七二六)は中止されたものとも推考される。

役者の人数・服装・用具
翁 (白式尉) 翁の面、立烏帽子 狩衣 狩袴 白足袋
扇(中啓 中広がり翁の扇松の絵などがある)
一名
千歳 土岐折烏帽子(烏帽子の上より緒をかけあごの下にて結ぶ
直垂 大口 白足袋 扇(中啓)
一名
三番叟(黒式尉) 黒尉の面 千早 直垂大口 扇(中啓) 一名
白衣その上に市松模様の上下と長袴 白足袋 神楽笛 一名
服装笛に同じ  鼓 三名
大鼓(おおかわ) 服装笛に同じ 大鼓 一名
面捌(めんさばき) 紋付 袴 白足袋 一名
影笛 一名
地謡(じうたい) 紋付 袴 白足袋 一名

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